葛飾区の「原子力防災のこれまでとこれから」について学ぶ

 12月1日、葛飾区の出前講座を使って「葛飾区の原子力防災のこれまでとこれからについて」環境部環境課公害対策相談係の村杉さんより話を聞いた。出前講座のテーマには放射能問題についてはなかったが受けてもらって実現。当日の参加者はメンバーも入れて15人。東日本大震災から8年半が経過。発生前、発生直後、現在、原子力防災のこれからについて事前に質問を出して回答をもらう形で行った。
東京新聞に掲載された土のセシウム濃度の高かった水元カワセミの里の除染方法や金町浄水場の水が汚染されたとき、乳児にどのようにペットボトルが配布されたのか、除染された芝生が学校や保育園などの敷地内に埋設保管されていること、原子力防災として地域防災計画に放射能汚染対策が定められていることなどが説明された。
特に汚染された芝生の保管場所の記録について、いつまで保管されるのか、情報公開してほしいといった声があった。記録は『最終処分場が決まるまで』保存するとのこと。公開については最初は「情報公開請求を使って」といっていたが、公開できるか聞いてもらい回答をもらうことになった。また、乳幼児へのヨウ素剤の配布の検討を要望した。
空間放射線量測定器の貸し出し(55台)は年々件数は減少しており、事故発生直後は年1,000件ほどあったが、現在は30件程度。6台が稼働で49台は休止。水元カワセミの里のようにまだ放射線量が高いところもある。葛飾区でも福島第一原発事故の記憶が薄れつつあるようだが、東海第二原発が再稼働されれば事故が起きないとはいえない。これ以上の原発の再稼働させてはいけない。だからこそ、市民の声を伝えることが大切!