<水害講座>・防災ワークショップ<災害対応の疑似体験>開催

 昨日、かつしか地域協議会で区の出前講座を使って「水害講座」を開催。昨年の防災企画に続く第2弾の企画でありましたが、台風19号のこともあってか、定員(20名)に近い参加がありました。1部は水害について職員から台風19号の葛飾区の現状などの説明を受け、2部はカードを使ったワークショップで避難所の対応などについて学びました。

葛飾区は川の水面より低いところにあり、昭和22年にはカスリーン台風の大洪水があったところでもあります。先日の台風19号では、葛飾区にも避難勧告が発令され、およそ2万人の区民が避難しました。

河川の氾濫は地震と異なり、気象情報等から発生が予想できるため、正しい避難行動を取れば命は守ることができること、葛飾区は川に囲まれた低地の街なので、今回のような災害に備えて、日頃から街の状況について勉強しておくことが大事です。昨年に「江東5区大規模水害ハザードマップ」が公表されたことから、区民の関心も高く、葛飾区が発行している(荒川、中川・綾瀬川、江戸川)洪水ハザードマップを見て、自分の家の近くの川の堤防が決壊すると、どのようなリスクがあるのかを理解し、また同じ葛飾区内でも地域で状況が異なることを改めて実感しました。

避難勧告が発令され、今回(台風19号)のように鉄道が運休するなど公共の乗り物が使えない場合の移動手段や、避難所のペット問題などが質問として上がりました。 後半の市民防災研究所の方を講師に、カードゲームを使った<災害対応疑似体験>というワークショップでは自分が避難所を運営する立場になってみて、問題と直面したときに、どういう対応をするか、をYesかNoの2択で答えます。ここでは正解を導き出すのではなく、同じテーブルのメンバーで意見を出し合い、それぞれ違う考え方を認め合い、尊重するスタイルです。どれを選ぶのが正しいか、正解は1つではありません。その中でお互いにとってよい環境がつくれるようにイメージすることが大事だそうです。

やはり実際に災害が起こったときは、地域のつながりが大事だということ、日頃から想定して準備をしていくことも必要です。また、地球温暖化による水害は経済優先のツケが身近に起きるようになってしまったという悲しい現実を突きつけます。