みんなで考えよう「ゲノム編集・遺伝子組み換えと食の安全・安心」

 2月29日、たねと食@カフェかつしかが開催されました。コロナウィルスによる感染拡大を防止するため、28日から多くの区の施設が休止している中、開館しているウェメンズパルで行われました。

みんなで考えよう「ゲノム編集・遺伝子組み換えと食の安全・安心」ということで

たねと食とひと@フォーラム https://nongmseed.jp/ の代表吉森弘子さん、事務局長の西分千秋さんから、これまでの作物の歴史、自然変異から人為的な突然変異、遺伝子組み換え技術とゲノム編集技術の違いや問題点などのお話を聞き、そのあと講師と参加者がカフェ形式で質問や意見交換しました。

遺伝子組み換え・ゲノム編集のどちらも人の手によって遺伝子を「改変する」技術です。そして、そのどちらも私たちの健康にどんな影響を与えるのか、わかりません。表示義務のある遺伝子組み換え食品と違い、ゲノム編集食品は改変の形跡が残らないため、その必要がありません。ただ、ゲノム編集食品は「有機JIS」をつけることはできず、購入の1つの基準になるとのこと。後半の意見交換では、これまでの規制、遺伝子操作の倫理面での課題、政府や研究者の動きなどが話題になりました。将来の影響がわからない「ゲノム編集」にも届出・表示を義務化し、安全性の観点から学校給食に使用しないよう求めるなど、消費者の働きかけが必要と感じました。

まずは有機のものや地場のものを取り入れた学校給食にしていくことが生産者や農地・種を守り、安全・安心の“食”につながります。

また、同じ階で小学生くらいの子どもたちに大学生が勉強を教えている光景を目にしました。「寺子屋」と書かれていたので、インターネットで検索したところ、NPO法人で経済的な事情で、学習塾などに行けない子どもたちに教育支援をしている団体のようでした。コロナウィルスの感染拡大防止の対策は大事ですが、子どもたちの学びの場を保障するための施設の開放についても考えてほしいものです。