バルサアカデミー葛飾校の調査報告について

6月6日に区議会議員協議会が開催され、以下の項目に沿って報告がありました。総務部が論点整理を行い、現在関係者にヒアリングをすすめています。

  • 本件調査の進捗状況、調査事項について
  • バルサアカデミー葛飾校の実施に至る経緯について
  • キッズ未来の運営について
  • キッズ未来からアメージング社への事業譲渡と両者間の関係について
  • 第二管理棟(トレーラーハウス)の賃貸借契約等について

※区議会議員協議会資料 070606kugikaiginnkyougikai.pdf

議員協議会で葛飾ネットの沼田たか子は6月1日にアメージング社が初めて行った保護者向け説明会について質問をしました。説明会は90分×3回行われ、参加した教育次長と生涯スポーツ課長からは経過とグラウンドの優先利用が9月いっぱいで終わることを報告し、保護者に対して区の代表として謝罪したという答弁がありました。保護者からは区が招致したのではないかといった厳しい意見もあったということでしたが、このような事態を招いた責任は教育長や区長にあることから保護者への説明と謝罪を求めました。

また、調査からは次のような新しくわかったこともありました。

一つはこれまでの報告ではキッズ未来からアメージング社への事業譲渡の金額は4,900万円でしたが、契約書には5,390万円と記載があり、4,900万円は事業譲渡益で別に毎月20万の分割払いの1,826万円の約定があったこと、また、契約にはグランド使用が譲渡の前提にあったこともわかったということでした。二つ目はキッズ未来の1~13期の決算報告は2013年6月から純資産額が300万円以下になっており、2015年から解散事由が生じていたにもかかわらず協定書の更新においてこの問題に気づかず更新してしまったこと、法的に書類を請求する規定がなかったためルールが必要であることを区教委が認め、今後は優先利用における協定書のルールなどについて検討するといった答弁がありました。

さらに質疑の中で第二管理棟(トレーラーハウス)の着脱がいつそうなったかわからず、これまで着任した9人のスポーツ課長の誰一人もやった記憶や書類がないこと、キッズチャレンジ未来の設立時に副区長(5月末で辞職)や2人の議員が関わっていたにもかかわらず、議事録がないということには大変驚きました。区長からは9月までに調査結果を出すことや、第三者委員会の設置について検討するといった話がありましたが、バルサアカデミー葛飾校のグランド利用については不透明なことも多く、二度と同じようなことを起こさないためにも第三者調査委員会を設置してすべて明らかにするべきと思いました。

6月23日の本会議最終日に区長は第三者委員会の設置をすることを表明しました。委員会からの調査報告書については議会だけでなく、区民に対する説明も必要です。