子どもに聞こう!公園のいろいろなこと。公園調査はおもしろい!
公園は子どもたちの遊ぶ場所として大切な場所です。国土交通省の令和3年都市公園利用調査実態報告書によると子どもたちの利用は約40%。しかし、子どもが利用する公園をはじめ、まちづくりに子どもたちの声が反映されることはほとんどありません。本来は利用者である子どもたちの声を活かした公園づくりやまちづくりがすすめられる必要があります。そこで、葛飾・生活者ネットワークでは今回、青戸平和公園で「公園の好きなところ、嫌いなところ、普段利用して感じていることや要望」を聞き取り、これからの公園づくりに生かしていこうとプレ調査を行いました。
小学6年生3人の好きなところは「広いところ。ラジオ体操で毎日使っている。セミや生き物が多いところがいい(あり、ミミズ、ヤモリ、とかげ、カブトムシ)」ほしいところは「雨宿りできる場所。芝生にしてほしい。いらない木がある(枯れている?)。もっと水辺の生きものがいる場所があったらいい。」など。
中学2年生4人は「広いのがいい。いつも来ている。広い滑り台が好き。ボール遊びができる。野球・サッカーは迷惑をかけなければいい。」この公園の周辺には確かに高いネットが張り巡らされていたので外にボールが転がらない構造になっていました。「Wifiが使えたらいい。」という今どきの意見もありました。
小学3年と小学6年生のお母さんからは「いつもは亀有で遊んでいる。今日は初めてきた。ボール遊びができないところが多いがここはできるのがいい。小学校ではコロナでずっとボールを使った授業や遊びがまったくできていないので、この2~3年の子どもたちは習い事でやっている人以外はボール投げができない。」「安全第一で遊具による怪我があると撤去されているが、それではしたい遊びはできない。トイレに変質者が多いので、掃除の人が回っているといい。」といったコロナの状況下での課題についても聞くことができました。ほかにも公園にきている子どもや在日外国人の方々からいろいろな意見や要望を聞きました。
日本が子どもの権利条約を批准して28年になる今年、国会において「こども基本法」が成立しました。子どもはおとなと一緒に生きていくパートナーであり、安全を保障し、将来の主権者になる存在です。諸外国では、幼少期の頃から、子どもの意思決定を尊重し、主権者の一人として、まちづくりに参画するための様々な取り組みが行われています。まちづくりの合意形成を学ぶ機会にもなります。
子どもの参加、意見表明の権利をおとながていねいに聞くことは「今を生きる」子どもたちをやさしくはぐぐむことにつながるはずです。生活者ネットワークでは公園調査を通じて子どもや公園利用者の意見や要望を提案していきたいと思います。