「香害」誰かの問題ではなく、 わたしの環境課題
DVD「香害110番」の鑑賞、および講師の日本消費者連盟所属・入江映子さんと当事者であるカナリアさんのお話は、どれも聴きごたえありがあり、わかりやすく印象に残る話ばかりでした。
当事者であるカナリアさんの被害の次のような話から、
・閾値を超えると僅かな化学物質でも処理できず発症し、頭痛等様々な体調不良・症状が現れ、原因物質等がわかっていないため、誰にでも発症するリスクがある。
・原因となるものから遠ざかるしか防衛できないが、香料のマイクロカプセルは空気中を漂い周囲に付着するので避けようがなく、小麦アレルギーの人が小麦を食べ続けるような苦しい生活である。
・曝露した人が座った電車の椅子にも座れない(自分の服に着く為)、家にいても換気扇をまわせない等の生活支障だけでも大変なのに、発症してから香料だけでなく農薬汚染された野菜等も食べられなくなってしまった。
香害の恐ろしさと大変さを再認識し、「成分表示の義務付け、国の法規制」を要望しているが、こんなに健康被害者がいるのに、国が調査して解明するという対応がとても遅れているとのこと。議会にそれらの要望・意見書の提出、また具体的な対策として区関連施設から香料フリーにする、啓蒙ポスターを貼る等の働きかけを進める必要があります。
「香害をなくすために私たちができること」 は、いかに私たちが当事者意識を持って、わたしの環境問題として課題に取り組み行動するかが大切だと思います。
第1歩は皆が有害化学物質の使用を中止する事ですが、せめて1「香害をなくすために私たちができること」は、いかに私たちが当事者意識を持って、わたしの環境問題として課題に取り組み行動するかが大切だと思います。
第2歩は皆が有害化学物質の使用を中止する事ですが、せめて1人でも多くの人が衣食住すべてにわたり有害化学物質の減量指向になるよう、私たちが周囲にどんどん発信していくことも重要で、行政に働きかける事も継続しつつ1つ1つできることからはじめることです。
自分も子も皮膚や鼻等にアレルギーがあり、家庭内はほぼ石けん環境で、化学物質に対する関心もあったつもりですが、過敏症に苦しむ人々、特に義務教育の子ども等が安全に通学でき教室に居られる環境は特に重要だと思います。
「香害をなくすために私たちができること」で、「団体名で数人電話しても1つの意見として扱われるので、個人として企業のお客様サービス等へ電話やメールする」という一人でもできることから、はじめてみませんか?
#香害は公害
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