葛飾から発信!原発ゼロ政策への転換に向けて

葛飾・生活者ネットワークでは「原発ゼロ・再稼働反対かつしかの会」の「川内原発をはじめとする原発再稼働に反対し、原発ゼロ政策への転換に向けた意見書の提出」に関する請願署名活動に協力しました。3.11から4年がたちますが、2度と福島第一原発事故を起こさないためにも葛飾から再稼働反対の声をあげようと活動をすすめましたが、残念ながら否決されました。

ともに活動しているかつしか生活クラブ運動グループ地域協議会からの呼びかけで638筆の署名が集まりました。署名は6月9日に葛飾区議会に提出。自民党はじめ各会派へのロビー活動で請願の趣旨を説明し、総務委員会で審議がされることになりました。6月11日~29日第2回定例区議会中の18日に質疑があり、残念ながら「不採択」になりました。委員会の中で請願代表の鈴木さんの意見陳述が行われました。内容は事故に対して、日本全国で起きている火山活動への危機管理足りないこと、事故は人災であり、優先されるのは人命であり、特に子どもたちへの影響が大きいこと、原子力規制委員会の規制基準は安全を保障していないこと、核のゴミのことなどです。

各会派の主張は次の通りです。自民党はまだ代替エネルギーがないので再稼働反対とまで言い切れない、公明党は原発依存を徐々に減らし、原発ゼロをめざすことは党の目標にしているが、現段階では不採択としたい、共産党は原発ゼロ政策への転換であり、事故による土壌汚染は甚大で大飯原発差し止め判決の人格権の保障が優先されなければならないので採択、政策葛飾は原子力規制委員会・政府とも責任をとらない、安全根拠も示していないので、採択。民主党は2030年代の原発稼働ゼロを可能にする方針を掲げているので、採択。

最終日の29日の本会議で採決され、共産党、政策葛飾、民主党、無所属2会派の少数賛成で否決になりました。

私たち同様に国民の多くが反対していたにもかかわらず、8月11日川内原発は再稼働しました。昨年、今年と猛暑が続く中、電力供給は安定しており、1年11か月あまりも「原発ゼロ」で問題なく過ごしてこれたのは、3・11以降の太陽光発電などの普及、節電や省エネが進んだからに他なりません。エネルギーを原発に頼らない生活にすることは可能です。2016年には電力自由化になり、わたしたちが自分の使う電源を選択できるようになります。皆さんは何を選択しますか?一緒に考えていきませんか?

社会の主人公は政党や政治家ではなく、私たち市民一人ひとり。自分で考え、行動する市民として今後も市民の意思を示していくことが大事です!