かつしかの防災について学ぼう!
かつしか生活クラブ運動グループ地域協議会では8月31日、葛飾区の防災出前講座 を使って「かつしかの防災について学ぼう」を開催しました。講師は 葛飾区役所 地域振興部 防災課職員の 加藤さん、田辺さんのお二人で当日の参加者は7人でしたが、葛飾区の防災について学習することができました。葛飾区の防災対策は地域防災計画に沿って、防災施設の整備がされています。災害後に改訂があり、現在のものは2011年3月11日後に策定されています。内容は以下にまとめていますので、参考にしてください。
①「液状化による建物半壊」は以前の計画では想定されていたなかったが、今回の計画では12000戸との被害想定がされている。
②都の計算式をもとに、帰宅困難者と避難所生活者人口を想定し、備蓄の量を決めている。
③防災行政無線は区内131か所。区役所から一斉に流す情報なので、地域ごとの細かい情報を流すのは難しい。
④避難所となる区立小中学校にマンホールトイレを整備している。昨年度に続いて、今年度も重点事業になっている。
⑤手すりのついた洋式トイレを上にかぶせ、テントで覆う車椅子対応の仮設トイレも設置できる。
⑥一時(いっとき)集合場所には手のマークの標識あり。公園、広場など区内240か所。さらに被害が拡大した場合は区内9か所の避難場所へ避難する。
⑦避難所は区内77か所。現場の状況に応じて、高齢者施設や障害者施設もこのほかに開設される。
⑧避難所にある備蓄品はどの学校も同じ数だけ用意してある。1日目は区の備蓄で対応、2日目以降は都から供給される予定。
⑨防災活動拠点(区内29か所)となる公園には防災倉庫、防火用貯水槽、かまどベンチ、マンホールトイレ、洗い場などが整備されている。運営、管理は自治町会。
⑩「パーゴラ」は通常は枠だけだが、災害時にはブルーシートをかけて屋根付きのスペースとして利用できる。
⑪マンホールトイレは下水道が壊れてしまった場合は使用不可となる。その場合は簡易トイレに貯めることになる。
⑫大災害時は自助が7割、共助が2割、公助が1割と言われている。家庭でも3日分以上の食料、飲料水の備蓄を。
⑬災害時要援護者について、民生委員が把握している。その対応は地域の町会ごとにまかされている。
防災講座を聞いて、いくつか課題も見えました。 区では計画を着々とすすめている印象がありますが、 区民の目から見てどうなのだろうか? 避難所に行きさえすれば何とかなるわけではないので、行政が区民への働きかけをどのようにするかは引き続き課題なのではないか?災害は忘れたころにやってくる!防災に関しては、さらに啓蒙活動が必要であり、常日頃からの備えが重要です。