「一人ひとりが大切にされるまちへ 沼田たか子を再び区政に送ろう!」を終えて

初めに内田聖子さん(アジア太平洋資料センター(PARC)共同代表)に杉並区長選挙と住民運動の実践から「公共の再生と地域主権をめざして」をテーマにお話しいただきました。

地球が大きな市場として大事なことを先送りしてきた結果、貧困や格差もこの40年間で広がってきています。地域経済はどうかといえば、一部の人たちが力を持ってSNSによって世論が影響を与えるようになりました。誹謗中傷もまき散らしているところもあります。一方で自治体の計画が住民に知らされないまま、突然降ってくるような状況にあります。本来行政と住民とは協働であるべきです。杉並区長選では知名度でなく、政策重視の選挙を展開した結果、投票率がアップし、特に政治にあきらめを感じていた30代女性の投票率が上がりました。区長選の次は議会を変えるために活動し、女性が半数になり議会構成も変わりましたが、議会の中では新人女性議員に対する誹謗中傷や差別発言が問題になっています。

岸本区政では「地域主権」を柱に政策を実現しています。地域主権とは「普通の人が地域政治に参画することで市民として力を取り戻し、決定に関わり、自由や市民権を拡大しよう」とする運動です。政治の在り方を変革することで、権力を市民の手に委ねることです。地域のことを地域で決めるために住民自治と参加型のしくみづくりも始まっています。

地域主権を実現するためのひとつに住民自治がありますが、脈々と続く住民運動は行政への不信が強く、ポジティブなサイクルをつくる必要があります。「反対」する運動から「創造・提案」する運動へのアップデートが必要です。区長選ではわかりやすいストーリーがあり、女性たちが頑張ることができましたが、新しい人たちと活動するにはグランドルールを徹底したほうがいいと話されました。

ー選挙は続くよどこまでもー

来年に控える区長選挙を前にお話しいただいた実践例から今後の葛飾で参考にできることを学ぶ機会になりました。

当日はあいにくの雨の中にもかかわらず、たくさんの方々に会場に足を運んでいただき、応援メッセージもいただきました。葛飾・生活者ネットワークと沼田たか子は多くの区民の皆様とともに葛飾区の未来を描き、10年後20年後もこの地域で根ざしていきたいと考えています。再び区議会に市民の議席を獲得するために11月行われる区議会議員選挙に挑戦します!