バルサアカデミー葛飾校について全容究明を

第1回定例議会の最終日の3月27日に「バルサアカデミー葛飾校運営法人へのグラウンド優先利用に反対する決議」が全会一致で可決されました。バルサアカデミー葛飾校については文教委員会などで報告されてきましたが、3月25日に全議員が出席する区議会議員協議会が開催され、経過やあり方について質疑が行われました。協議会はだれでも傍聴することができ、マスコミも多く来ていました。

資料によりますと、2011年6月から区との関係がはじまっています。

  • FCバルセロナオフィシャルスクールの誘致活動を行っていた「プロサッカークラブオフィシャルスクールの葛飾区開校を進める会」から葛飾区長あてにグラウンドの確保などの支援の依頼があり、区は1か月後に2012年4月からの東金町運動場の使用を承認することをFCバルセロナオフィシャルスクールに返答する。
  • この間に「プロサッカークラブオフィシャルスクールの葛飾区開校を進める会」から「一般財団法人キッズチャレンジ未来」が設立される。
  • 同年6月にはFCバルセロナ市場調査部長から葛飾区とバルセロナオフィシャルスクール葛飾校の開設を強力に進める「キッズチャレンジ未来」との協働を楽しみにしている旨の通知が届く。
  • 2013年に区とキッズチャレンジ未来は「FCBエスコㇻキャンプ実施に係る覚書」を結び、運動場の使用と併せキャンプの実施に伴う運動場第2管理棟の使用の賃貸借契約を結ぶ。その後覚書に基づきキャンプ教室が実施される。
  • 2015年1月に覚書を廃止して「FCBEscolaKATSYSHIKA(バルサアカデミー葛飾校)実施に関する協定書」を締結し、同年4月より主体はキッズチャレンジ未来、(株)Amazing Sports Lab Japanが運営をサポートする形でFCバルセロナオフィシャルスクールが開校される。
  • 2024年3月に区はキッズチャレンジ未来より1年前の2023年4月から(株)Amazing Sports Lab Japanと共同運営になったことの説明を受ける。
  • 区はキッズチャレンジ未来の決算報告書を確認する中でキッズチャレンジ未来が(株)Amazing Sports Lab Japanにバルサアカデミー葛飾校の事業譲渡が4,900万円で行われていたことを確認する。
  •  2024年12月キッズチャレンジ未来と区は解約合意書を交わす。
  • 株式会社Amazing Sports Lab Japanからキッズチャレンジ未来との事業譲渡契約解除 の報告がある。その内容はキッズチャレンジ未来が事業譲渡金など残金は払わないなどバルサアカデミー事業に今後一切関与しないといったもの。
  • 区は2025年4月以降(株)Amazing Sports Lab Japanと協定書を結ぶ提案をしたが、課題が多いという理由で取りやめる。ただスクールに通う子どもたちへの影響を考え、半年間の東金町運動場の使用を承認するとの説明があったが、議会の反対があり、4月の運動場の使用のみが承認されている。

 

議員協議会を傍聴して、一般財団法人キッズチャレンジ未来が区に対して報告もなく、なぜ(株)Amazing Sports Lab Japan事業譲渡をしたのか、赤字経営にも関わらず多額の交際費を支出の理由は、そもそも誘致活動をしていた有志の団体が財団法人を設立して運営に関わったこと、区は本来公平性を持つべき立場にありながら、サッカースポーツ振興のためとはいえ、どうしてここまで優遇してしまったのか、警視庁による職員へ事情聴取、法人の家宅捜索など、多くに疑問を覚えました。子どもたちへの影響については(株)Amazing Sports Lab Japanがスクール通う子どもたちや保護者に説明しグラウンドの確保についても責任を持つべきではないでしょうか。区は区の施設貸与の妥当性や説明責任、子どもたちへの影響、区の判断や企業への対応を検証、状況を改善するためにも全容究明を行う必要があります。

 

バルサアカデミー葛飾校運営法人へのグラウンド優先利用に反対する決議

https://www.katsushika-kugikai.jp/iinkai/gikaiunei/070327giun(ketugi).pdf

文教委員会資料

https://www.katsushika-kugikai.jp/iinkai/bunkyou/070317bunnkyou2.pdf

https://www.katsushika-kugikai.jp/iinkai/bunkyou/070411bunnkyou.pdf

区議会協議会資料

https://www.katsushika-kugikai.jp/iinkai/kyougikai/kugikaigiinkyougikai.pdf