2024葛飾憲法集会の集いに参加して

葛飾憲法集会の集いは2016年からスタートし、毎年開催されています。今年は集いに参加することができました。

オープンニングは鐘太鼓が印象的な「トッケビ プウムル(韓国の民族芸能)」から始まり、第2部では「幕張メッセでの武器見本市に反対する会/安保関連法に反対するママの会」のメンバーから千葉県の幕張メッセの会場を武器見本市に貸し出さないよう、訴えていました。その後地域で平和や憲法の活動する団体や個人がリレートークし、パフォーマンスでは大熊啓さんとその家族による歌が披露されました。集会終了後パレードへ。

集会では沖縄の民意を無視した国の代執行によって強行された沖縄県の辺野古の埋め立て工事についてが話がされます。しかし、いま沖縄本島、与那国島、宮古島、石垣島、奄美大島で、台湾有事を想定し、自衛隊ミサイル部隊の配備、弾薬庫の大増設、基地の地下化、シェルター、全島民避難計画などの軍備がすすめられています。先日、三上智恵監督が2015年から8年かけて沖縄・南西諸島の島々を取材したドキュメンタリー映画「戦雲(いくさふむ)」を観て、何が起こっているのかを知りました。安倍政権で成立した安保法制により、米軍が戦闘に入れば日本も戦争に巻き込まれ、その時台湾に近い南西諸島が戦場になることが想定されます。映画の中では最初は自衛隊基地を容認していた島の人たちも「これでは話が違う」と憤ります。さらに防衛力強化のため全国の空港・港湾の軍事拠点化、次期戦闘機の日本から第三国への輸出を解禁する方針を閣議決定するなど、「国民主権・基本的人権の尊重・平和主義」の憲法をもつ日本はどこに向かおうとしているのでしょうか。

一度戦争になれば、ウクライナやガザの状況からだれが犠牲になるのか、止めることがどんなに難しいかは明らかです。憲法にある「武力頼らずに平和の実現」をめざし、対話による外交努力をしてほしい。そして、地域から平和をつくる活動を続けていきます。