東金町小学校を見学して

葛飾区立東金町小学校は昨年完成した学校です。新築の校舎は新しい工夫が随所に見られ、子どもたちにとって気持ちのよい環境になっています。新しくできた学校がどのような仕様になっているか、7月12日に施設見学をしました。

東金町小学校の改築は、選定校になってから完成まで8年、工事期間4年という大がかりな事業です。工事期間、同じ岩盤に建っている住宅では何度も大きな振動を受けてきましたが、一般の近隣住民にはどんな学校が完成したのか見学の機会はありません。

校舎の特徴は、①学習環境がこれからのICT(通信技術を活用したコミュニケーション)に対応したものになっていること、②校舎はSDGsを意識し省エネに配慮した仕様になっていること、③災害時を想定した仕様になっていること。例えば、体育館は2階に配置、自家発電の使用も可能、外部からもアクセスできるなどの工夫がされています。今回は施設見学でしたが、この校舎で子どもたちがのびのびと学校生活を送れるよう、先生方の働きにも期待します。全国的に先生不足が問題となっています。先生にとっても教えやすい環境整備が必要です。

  • 東金町小学校改築の日程

2014年9月  改築校として選定                     

2018年7月  プール、体育館等の解体開始

2019年8月  校舎新築工事開始

2021年8月  2学期より新校舎の使用開始

2021年9月  旧校舎解体

2022年9月  2学期より校庭使用予定                       

  • 東金町小学校改築の概要

延床面積:8407.26平方メートル

新校舎建設費:37億9,000万円

  • 新校舎の特色

①学習環境

・普通教室:グループ学習やICTを活用した学習など、様々な学習形態に対応できる、

・少人数教室、多目的室:児童数増に対応できるスペースの確保と多目的化に対応できる

・学習センター(学校図書館):全児童が使いやすいよう学校の中心に配置

・全教室:空調は「全熱交換器」を設置、各室内で室温調整可能、窓を開放しなくても空調可能(エアコン

は室内換気はされない)                                    

・各階段:3カ所の階段は色分け、生徒が良く使用する階段手すり木材を使用(他は塩ビ)

②避難所機能

・屋内運動場(体育館):2階に設置、停電時でも冷暖房設備の運転が可能(自家用発電、太陽光パネル)、

学校施設と分離が可能、外部からアクセスでき避難所として独立で使用可能

・ロビー(校舎入口):災害時トリアージに対応し、一時避難場所としても活用可能      

・屋上:自家用発電設備、太陽光パネル(15kw)

・体育館屋根:災害時等に目印となる「東金町小」と大きく表示

③その他の機能

・学童保育クラブ、わくわくチャレンジ:学校に併設、

・1階多目的室:学校が使用しないとき地域に開放可能、外部からアクセスできる、だれでもトイレ設置

※ICT活用Information and Communication Technology

通信技術を活用したコミュニケーション

※活用事例(教育)

・PCやタブレットなどの教材を活用

・資料作成の簡易化が可能

・教員がPCやタブレットを操作して授業をより楽しく、わかりやすくする。

・生徒の情報管理にも利用

・将来的には、遠隔地や海外の学校と交流や登校できない生徒が自宅学習することも可能