3・11東日本大震災から10年
2011年3月11日の地震直後、東京では携帯電話がつながらず、公衆電話に列ができ、JRが止まったため、多くの帰宅困難者で道路があふれたことを思い出します。その後マスコミによって伝えられた東北の惨状は今でも忘れることはできません。
葛飾区では福島第一原子力発電所の爆発により金町浄水場の飲料水が汚染され、東京都からは東京都内の乳幼児に対してペットボトルが配布されました。しかし、住民に汚染の情報が知らされたのは事故発生から2~3日後。多くの区民が憤りを感じました。さらに葛飾区の学校の校庭、区立公園や都立公園などの土壌も放射能汚染の値が高く、子どもたちを外で遊ばせることも不安視されました。
東日本大震災、福島第一原発事故から10年が経ちますが、いまだに被災者は4万人を超えており、故郷に帰れない暮らしが続いています。福島第一原発の汚染処理水や汚染土の処理、福島では甲状腺がんのこどもが増えていること、核のゴミをどうするのか、原発に関する課題や問題はいっこうに解決していないと言っても過言ではありません。最大の電力消費地である東京に暮らす私たちが使う電気を再生可能エネルギーに変えることで未来を変えていくことができます。二度と事故を繰り返さないために、東日本大震災の教訓から学び、私たち一人ひとりに何ができるのか、一緒に考えていきませんか。